いつの時代も女性を魅了してやまないバラ。古代ギリシャの女流詩人サッフォーが「花の女王」と讃えて以来、バラの庭をこよなく愛した王妃マリー・アントワネットや、250種ものバラを収集したナポレオンの皇后ジョセフィーヌなど、バラに情熱を注いだ女性は枚挙に暇(いとま)がありません。
なぜバラはこんなにも人を惹き付けるのでしょうか。優美な姿形はもちろん、高揚感や安らぎをもたらす「香り」も魅力のひとつ。最近の研究によると、バラの香気成分には女性の心身のバランスを美しく保つ作用があることが科学的にもわかっています。
この力を最大限利用した女性が古代エジプトの美女クレオパトラです。バラの香水をつけ、膝の高さにまで花びらを敷き詰めた寝室で、ローマの英雄カエサルを迎えました。
クレオパトラが愛したバラは、最も香り高い品種ダマスクローズと伝えられています。甘く濃厚な香り立ちは、まさに女王の中の女王。このバラの香りと花びらを上品な風味の紅茶に贅沢にブレンドしました。ひと口含めば、まるでバラ園に佇んだかのような気分に。華やかな香りが至福のティータイムを演出します。