ルピシアだより 2017年3月号
チェック

春の贈りもの

寒さが緩み始め、春の予感に心躍る今日このごろ。心を込めて大切なあの人に、とっておきの「春」を届けませんか。

春を告げるメッセンジャー

季節は巡り、もうすぐ春がやってきます。山の色合いや朝の空気、公園の木々や鳥たちの様子。そこかしこに春のメッセージが少しずつ届き始めます。「春が来たよ!」。生きものたちのそんな小さな歓喜の声が聞こえてくるようです。

桜は、日本の春を代表する花。満開に咲き誇る桜はもちろんきれいですが、まだ寒さが厳しい時期に、枝先にぽっと一輪咲いている様子は春の到来を象徴する美しい風景です。生命のエネルギーを感じるとともに、つぼみがこれから次々と開花し、ピンクや白色に染まっていく様子を想像するだけで胸が高鳴ります。

そして春は、人とのつながりをあらためて実感する、出会いや別れの季節でもあります。この時期、贈りものをする機会が増えるのは、そういった節目を迎える人が多いからでもあるのでしょう。

ルピシアには今年も、華やかな桜のお茶が揃いました。「いつもありがとう」「いままでお世話になりました」「これからもよろしく」「大丈夫。応援しているよ」大切な人たちへのさまざまな思いを込めて、春の訪れとともに桜のお茶を贈ってみませんか。贈った相手、そして自分も、まるで春風のような軽やかでやさしい気持ちになれるはずです。

特別な節目に限らず、日常の延長でのちょっとしたコミュニケーションツールとしても桜のお茶は最適です。桜のお茶を贈ることで、あなた自身が春の高揚感を周りの人に伝え広める「春のメッセンジャー」になってみるのも楽しいかもしれませんね。

〜贈る、春〜贈りもの上手になるためのヒント

相手を思いやり、心のこもった言葉を添えて贈りものをすると、贈った人も贈られた人も幸せな気持ちになれますね。ここでは贈りもの選びのヒントやマナーをいくつかご紹介します。

贈りものは、相手の好みやライフスタイルに思いを巡らせ、喜んでもらえそうな一品を選ぶのがベスト。例えば、お子様がいる家庭なら、刺激が少ない風味の食べ物や、お子様が喜びそうなインパクトのあるパッケージなどを選ぶとよいのではないでしょうか。

贈りものの値段も重要なポイントです。あまりに安いものだと失礼になりますが、高すぎると相手がお返しの品物の心配をしなければならず、かえって困らせてしまいます。相手の負担にならず、気持ちよく受け取ってもらえるようスマートな贈り方、贈りものを心掛けたいですね。

贈りもの選びに苦労する人は、普段の買い物の時などに意識して候補をチェックしておくとよいのではないでしょうか。贈る目的や日程が決まっていなくても素敵なものを見つけたらリストアップ。料理好きの友人にはあれ、スポーツが趣味の同僚にはこれ、というようにあらかじめシミュレーションしておくと、ゆっくりと選ぶ時間がない時などに役立ちます。

贈りものは、帰り際になって渡すのはタブーとされています。訪問し、部屋に通されて挨拶した後すぐに渡すのが礼儀です。その際は「これ、私も好きなんです。気に入っていただけるとうれしいのですが」「使い勝手がよいものなのでぜひお試しください」などと、押し付けにならない程度にお薦めする一言を添えられるとよいですね。

相手のことを考えて悩む時間も贈りものをするための大切なステップ。相手の喜ぶ顔を思い浮かべ、楽しみながら品物を選んで贈りたいものです。

包むひと手間で伝わる心

風呂敷を日常使いされている方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。風呂敷は近年、現代のライフスタイルに合わせたモダンなデザインや用途で注目を集め始めています。ホームパーティーの時、日本酒やワインのボトルを包んで持参するなど、上手く暮らしに取り入れられていると、素敵だと思いませんか。風呂敷は解いて品物だけを相手に渡すのが古くからの礼儀とされていましたが、いまではラッピングの一部として包んだまま贈ることも増えているようです。

もう一つ、日本の伝統的な贈り方として、和紙で折って包む「折形(おりがた)」があります。室町時代の武家の習慣がルーツと言われており、基本的には和紙で包んだ後、紅白の水引で結びます。折形は、品物の姿を見せながら包むのがポイント。風呂敷と同様、最近では様々なアレンジで楽しまれています。

贈りものをする時の「包む」「結ぶ」という所作は、日本人として大切にしたい美しい風習。相手を思いやる気持ちの表れです。贈り方や贈りものが多様化している現代だからこそ、日本の文化である風呂敷や折形で心のこもったひと手間を加えてみてはいかがでしょう。

メッセージを添えて

さりげなく贈りものができる人って素敵ですね。誕生日や記念日、そして仕事がひと段落した時などに親しみのこもった一言とともにちょっとした品物をもらうと、心の距離がぐっと近くなります。

ルピシアでは、メッセージカードを添えて商品を贈ることができます。どうぞお気軽にご利用ください。この春、身近な人だけでなくなかなか会えないご友人やご家族にも、カードを添えて桜のお茶を届けませんか。

「贈る」を彩る美しい言葉

贈りものを受け取る時、また差し出す時にどんな言葉を添えますか。親しい間柄なのか、それとも目上の人なのか。相手との関係性やシチュエーションによって対応の仕方は異なりますが、その場に応じて自分らしく振る舞い、相手との会話を楽しむのが一番です。ここでは、贈りものにまつわる言葉を二つご紹介します。

一つ目は、贈る側が品物を渡す際に言う「つまらないものですが」という一言。昔は決まり文句のように使われていましたが、いまでは受け手が不快に感じるという理由で、使うべきではないという意見もあるようです。

「つまらないものですが」とは、相手に対して自分を最大限に謙遜した表現。日本人の奥ゆかしさが表れている美しい言葉でもあります。最近では「つまらないもの」の代わりに「ささやかですが」「お気に召すとよいのですが」といった言葉が使われるようになっています。

二つ目は「おもたせ」。現代では贈る人が「手土産」と同じような意味合いで使う場合もあるようですが、本来は贈られた人が使う言葉。受け取った手土産を「おもたせで申し訳ないけれど、召し上がりませんか」などと言い、一緒に味わうのです。「おもたせ」というやさしい音の響き、贈った人も贈られた人も幸せを分け合える素敵な言葉です。

言葉は時代とともに変化するものですが、贈りものをする時に大切なのは相手を思う気持ち。いつの時代も、真心が伝わるコミュニケーションを大切にしたいですね。