狩野さんの甘酒
植松:狩野さんが作られた紅麹の甘酒を一口食べたときに「おいしい!」って思ったんです。いよいよ、その再現に挑戦するのでワクワクしています。狩野さんは随分と甘酒を愛飲しているとお聞きしましたが、どのようなきっかけで?
狩野:もう3、4年になりますか……私は夏場、食欲が落ちてしまうんです。無理をして食べるとお腹を壊す。そんなとき甘酒に出会い、飲み始めました。
植松:最初からあのレシピだったのですか?
狩野:いいえ、我が家では甘酒といえば、ひな祭りに飲む酒粕の甘酒を意味していました。私は酒粕が苦手なんで、最初は白米と米麹で作りました。そのうち甘さに飽きてしまい、玄米を加えてみようと。私はなんでも実験してみたい性分なので(笑)、玄米麹を足してみたり、いろいろな段階がありました。
植松:そうした中で紅麹に出会ったと?
狩野:はい、紅麹の働きが自分の体調の改善のために必要だと思い、試してみたところ、程よい酸味が出て、ものすごくおいしかった。それはもう「誰かに教えたい!」というくらい。植松シェフにご紹介したとき、シェフはすごいことをおっしゃいましたよね?