ルピシアだより 2020年2月号
チェック
マンダリン オリエンタル 東京で 極上のおもてなしを体験 マンダリン オリエンタル 東京で 極上のおもてなしを体験

東京の歴史と文化の起点、日本橋にある5つ星ホテル「マンダリン オリエンタル 東京」。一流ホテルが誇る極上のおもてなしを探るべく、ラグジュアリーホテル初体験のルピシアスタッフが訪れました。驚きと感動の宿泊体験記をお届けします。

いざ世界が認める5つ星ホテルへ

地下鉄・東京メトロ銀座線三越前駅を降りて地上に出ると、11月下旬の冷たい空気が吹付ける中、手はじんわりと汗ばんでいました。見上げる先にあるのは「マンダリン オリエンタル 東京」。憧れのホテルを目の前に、気分はすっかり高揚していました。

エレベーターに乗り込みフロントのある最上階、38階へ。乗り合わせた人たちからはさまざまな国の言語が飛び交い、世界中の人から愛されているホテルだということを実感しました。

降り立った先に見えたのは息を飲むような美しい景色。大都会のパノラマが広がる先には、東京スカイツリーや雪化粧をした富士山が存在感を示します。眺望に圧倒され、しばらくその場でたたずんでいると「ご宿泊でいらっしゃいますか?」とにこやかなスタッフが出迎えてくれました。

広々とした空間で日常を忘れる

チェックインの手続き。世界中のマンダリン オリエンタル ホテルでさまざまな特典が利用できるプログラム「ファンズ オブ M.O.(Fans of M.O.)」へ加入すると、公式サイトでの予約特典として、なんとその場で部屋のアップグレードをしてもらえることに。

心を躍らせ、専用のエレベーターで36階にある客室へ。扉を開けた瞬間、自然と感嘆の声がもれました。竹を使用した床や、しだれ桜が刺繍されたヘッドボードなど日本らしさが表現された約60uの広々とした部屋、そして壁一面の大きな窓からは見渡す限りの眺望が広がっていました。

テーブルにはルピシアと合作したマンダリン オリエンタル 東京のオリジナルブレンドティーと、ファンズ オブ M.O.特典の華やかなチョコレートが用意されていました。窓の横にあるソファーに腰掛け、眼下に広がる景色を堪能しながら、爽やかなベルガモットの香りがする烏龍茶を味わいます。ベッドは両手両足を大の字に広げても余るほど十分な大きさ。仰向けになると、心地よい柔らかさに緊張で強ばっていた体が溶けていくようでした。

細やかな心遣いと、やすらぎのひと時

部屋には、ホテルが作成した「日本橋ガイド」が置かれています。日本橋で受け継がれる食や工芸品、訪れた人を楽しませる体験などが丁寧に紹介され、「土地柄と文化に敬意を表するホテルづくり」というマンダリン オリエンタル ホテル グループが大切にしているおもてなしの精神を感じました。

ガイドブックを片手に夢中で日本橋の街を散策し、気がつけば夜に。ホテルに戻り、スパのような贅沢なバスルームで疲れをとります。窓から見えるネオンの煌びやかな景色、昼間とは違った雰囲気の絶景を味わうことができます。部屋にはオリジナルブレンドのエッセンシャルオイルが用意され、天然の香りが安らぎをあたえてくれました。すっかり癒された状態でベッドに横たわると、目に入ってきたのが「枕メニュー」。なんと十数種類の枕のラインアップが記載され、細かい好みに合わせて好きな枕を選ぶことができるのです。くつろぎの時間を過ごしてほしいという心遣いを随所に感じながら、眠りにつきました。

最高の一日の始まり

午前6時、ブラインドを開けると、国の重要文化財に指定されている日本銀行本店や東京駅丸の内駅舎が、靄がかった中にうっすらと浮かび上がる幻想的な景色が広がっていました。ベッドのスプリングの心地よさも相まって、雲の上にいるような夢見心地な朝を迎えました。

もう一寝入り…と思いつつも、昨夜のうちに用意してもらったトレーニングウェアに着替えます。38階にあるガラス張りのフィットネス センターは、ランニングマシンなど各種エクササイズの設備が整い、宿泊者は誰でも利用することができます。専属トレーナーがマシンの使い方や効果的なストレッチ方法などを丁寧に教えてくれます。

爽やかな朝活で目覚めた後は、最上階にあるレストラン「ケシキ」での朝食へ。フレッシュな野菜や果物のジュース、みずみずしいサラダやフルーツ、選ぶのが悩ましいほど豊富な種類のパンなど、クラシックな洋食から和食まで多彩な朝食をブッフェスタイルで満喫。さらに特選ハーブ卵を使用した卵料理を選ぶことができ、スモークした鱈にオランデーズソースとモルネーソースの濃厚なコクが染み渡るスクランブルエッグを堪能。体中が幸せのエネルギーで満ちていきました。

忘れられない感動のおもてなし

正午。名残惜しい気持ちをおさえながら、チェックアウト。スタッフから「おくつろぎいただけましたか?」と尋ねられ、一日前の緊張が懐かしいと感じるほど、贅沢な時間と感動を体験していたことに気がつきました。「忘れられない最高の思い出になりました」と応え、ホテルを後にしました。