キッチンでクネーデルを作る植松シェフの様子を熱心に見守るエマさん。「今日のクネーデルにはエマさんが好きな生の擦り下ろしたジャガイモも混ぜ合わせています。そうすると食感が良くなります。さぁ、そろそろ完成です」という植松シェフの言葉に促され、テーブルへ。
「ドイツではもっと大きいと思いますが、今日は日本人サイズにアレンジしました(笑)。ソースは鴨モモ肉と栗、キノコの煮込みです。召し上がってみてください」といよいよエマさんに試食していただきます。
「いやぁ、おいしいですねぇ。鴨もやわらかい。このソースはドイツで食べるシャスール(狩人風)ソースに似ていますね。おいしいです」とナイフとフォークが止まらないエマさん。
「その通り、これはイタリア産のマルサラ酒を使った狩人風ソースです。さあ、どんどん召し上がってください」と植松シェフ。
あっという間に煮込みと3つのクネーデルをたいらげたエマさん。皿に残ったソースをパンできれいに拭い、完食です。
「ふぅ、ごちそうさまでした。本当においしかったです。クネーデルには今日のような濃厚な味わいのソースが合います。しっかりとした料理にしっかりとしたビール。これがドイツ流です(笑)」と満足げなエマさん。
「あっ、ウチのビールもお出しすればよかったかな(笑)? 日本では馴染みが薄いと思いますが、おいしいニセコのジャガイモでおいしいクネーデルを作ってみたかったんです。いつの日か、日本にクネーデルが広まった時、『クネーデルといえばルピシア』と言われるようになったらいいですね。エマさん、今日はいろいろ教えていただいてどうもありがとうございました」と植松シェフ。エマさんの笑顔を見て、手応えをつかんだ様子です。
つるんとした丸いクネーデルをナイフで切り、ソースと絡めて口に運ぶと、モチモチとした食感とソースの旨みが口いっぱいに広がります。さすがヨーロッパ有数のジャガイモ王国ドイツの郷土料理だけあって、ニセコのジャガイモとの相性も抜群。さあ、植松シェフが作るニセコのジャガイモ料理の新定番。ぜひお試しください。