ルピシア グルマン通信4月 Vol.108 ルピシア グルマン通信4月 Vol.108
ビールと料理のおいしい関係 ビールと料理のおいしい関係

今回のテーマは『ビールと料理のおいしい関係』。発売以来、大人気のルピシアによるクラフトビール「羊蹄山麓(ようていさんろく)ビール」」と料理のマリアージュの可能性を探るため、料理人、ビール醸造家、パティシエ、加えて 気鋭のフードライターがルピシア グルマンに集合しました。さて、どんな楽しい話が飛び出しますか!?

クラフトビールの可能性

植松シェフ:本日はこのメンバーでルピシアによるクラフトビール「羊蹄山麓ビール」と料理の新たなマリアージュの可能性を探ろうと思います。従来の日本の“のど越しスッキリ系ビール”とは異なり、クラフトビールにはさまざまな風味があるので、きっと新発見があるはずです。

矢吹:私は“実験”大好きです。

植松シェフ:実験(笑)?ところで矢吹さんはビールを造る際、具体的に料理をイメージすることはありますか?

矢吹:新しい味の方向性は考えますが、正直、料理までは。出来上がった後、ビールを味わいながらなら、いろいろイメージは膨らませますけど。

小西:今日の料理は植松シェフのおすすめということですか?

植松シェフ:なんとなくではありますけれど。さて、実際はどうか……というのが本日のお楽しみです(笑)

───この後、5種類のビールを順番に試飲しながら、植松シェフが用意した料理とのマリアージュを探った4人ですが……。

“ビールに合う”ということ

植松シェフ:さて、ひと通り試していただきましたが、いかがでしたか?

小西:まず「ニセコワーズ」はどんな料理にも寄り添ってくれますね。

植松シェフ:「和」に合うことは実感しています。今日のメニューでは「魚介類のアヒージョ」にも合いますね。

小西:はい、魚介の風味にはとっても合いました。

植松シェフ:イングリッシュペールエール」はトマトのような酸味と相性がいい。

小西:このビールは料理の邪魔をしませんね。それと、料理の後にビールを口にしても、ビールの風味が消えません。

矢吹:きっとそれが「合う」ってことだと思います。

植松シェフ:クッシェ ド ソレイユ」は小麦由来の味だから、パスタに合うはず。今日ならラザニア!

小西:小麦とかチーズによく合いますね。まさにラザニアはピッタリ。でも、お互いに味が負けない。

矢吹:たしかにチーズとよく合いますね。

植松シェフ:クッシェ ド ソレイユ」はトマトとの相性も良いです。

意外な発見

小西:アイピーエー」はいかがでしたか?

植松シェフ:味がしっかりしているので、肉料理が合うと思います。

矢吹:ウチの「アイピーエー」は苦み抑えめで香りが立ちます。

小西:アイピーエー」って、苦いものは本当に苦いですよね。

植松シェフ:肉の脂身にも合いますね。マリアージュでもあり、リセット、さっぱりさせる感じもします。それと生ハムとか、余韻の長い味に合いますかね。

浅原:ちょっと予想外でしたが「生姜のブラウニー」と合いましたよね。

植松シェフ:そう、ピッタリ!

小西:苦みとスパイシーさがいい!

植松シェフ:ほかの甘いものも合わせてみたくなりますね。外国からのお客様は「アイピーエー」も甘いものもお好きですから、新提案ができるかもしれません。

矢吹:ラズベリーブラック」とお肉の相性は間違いないですね(笑)。

小西:お肉に柑橘系ソースを合わせることはありますよね。ラズベリーの香りがしっかり主張しているから合うのでしょう。どちらのラズベリーを使っているのですか?

矢吹:余市産のラズベリーです。ところで、ひょっとしたら焼肉とも合いませんか?

小西:そうですね、焼肉の甘いタレとの相性もいいと思いますよ。

植松シェフ:ついつい食べる量が増えそう(笑)。

グルマンだからできること

小西:こうやってちょっとずつ食べ比べ、飲み比べって楽しいですね。料理を単体で食べた時とビールと合わせた時とでは、味わいも余韻も変わってくることを実感しました。あと、食べながら飲むというマリアージュもあれば、食後にゆっくりと味わうマリアージュもあるなって感じました。

植松シェフ:それはすごいですね。クラフトビールを使った味覚のペアリングコースができちゃうかもしれませんね。

小西:それは楽しいですね。今は外食しづらいから、ご家庭で飲み比べとかしたら楽しいと思います。ご家庭ごとに、新たな発見がきっとあるはずです。

矢吹:どんな料理にも合うのは「ニセコワーズ」ですが、肉料理には黒系が合う。今回は「ラズベリーブラック」の懐の深さを再確認しました。それと「クッシェ ド ソレイユ」とチーズ。「アイピーエー」に「生姜のブラウニー」は新発見!

一同:あれは間違いない!

植松シェフ:あと、ジャガイモと「イングリッシュペールエール」がよく合いますね。古典的というか。

矢吹:ヨーロッパの伝統食ですものね。

植松シェフ:こんな風に料理とビールのつくり手が一つのところに集まっている環境というのはなかなか無いと思います。

矢吹:そうそう、そこが「ルピシア グルマン」の特徴であり、強みですよ。

小西:今日のように皆さんが味わいを共有することで、また新たな商品開発のヒントにつながる。それって物作りの理想的な関係ですよね。

矢吹:こんなビールができたんですが、どんな料理ができますか? とか、またその逆も。そういう風に発展していきたいです。

植松シェフ:そうですね。これからも素敵な食の提案をニセコから世界へ発信していきましょう!