宮崎県五ヶ瀬町からお越しいただいた興梠さんが、パリで釜炒り実演を行うのは2度目。2年前に初めて行った時は、恐る恐る釜炒り茶を口に運ぶ人が多かったとか。今回は慣れた様子でお茶をすする人が多く、日本茶の普及が見て取れました。
茶葉を大きな鉄の釜で炒る釜炒り製法で作ったお茶は、爽やかな風味と香気が特徴です。
15分ほどかけて釜炒りの実演を行い、炒りたてのお茶をお客さまに振る舞うと、「釜の温度はどれくらいですか?」「釜炒り茶の生産量は?」「茶葉の品種は?」など、質問が飛び交います。
今回、フランスの硬水に負けないおいしい釜炒り茶を特別にブレンドしてくださった興梠さん。「Kamairicha Artisan(=職人)」の名前で数量限定で販売しました。実演後には、興梠さんのサインを求めるお客さまの列ができるほど。
国境を越えて、職人の技と熱が伝わったのでした。
モネやルノワールを輩出したフランスを代表する美術学校・ボザールの在学生を対象に、お茶缶のラベルデザインを行うコンペを実施しました。
最優秀賞1作品「玉露“桂”」は商品化し、現在好評発売中です。
「お茶とお鮨の食べ合わせイベント」には、最優秀賞を受賞した Pauline Lavogez さんもお越しくださり、商品になった自分の作品を手に取り、大変感激されていました。
惜しくも受賞は逃しましたが最終選考に残った9作品は、ルピシア パリ店のオープン3周年記念に合わせて、9月8日よりパリ店で展示しています。
展示をご覧になったお客様からは「他の作品のお茶も販売してほしい」というお声もいただいたほど、素晴らしい作品ばかりでした。
9月10日にはコンペに参加した学生を招いたティーパーティーも開催。日本から持参した栗かのこやカステラなどの和菓子とともにお茶を召し上がっていただきました。
今後もルピシアは、芸術を志す学生への支援の気持ちを込めて、共同事業を行っていく予定です。
パリ国立高等美術学校とコラボレーション 香りが“見える”お茶
玉露 桂(ぎょくろ かつら)
50g 限定デザイン缶入 1,800円