希少な品種の浅蒸し。
華やかな香りがふわりと広がる、すっきりとした上質感のある味わい。気品溢れる希少品種の浅蒸し新茶です。
「近藤早生」という名前の、希少品種のお茶です。
藤の花のような華やかな香りに、微かに葡萄のようなフルーティーな香りも入り混じった魅力的な香りのお茶です。
浅蒸し仕上げによる、香り高くすっきりとした味わいで、清涼感のある凛とした上品な余韻が感じられます。
至極の逸品をお楽しみください。
【品種】
近藤早生は、約40年前に静岡市の近藤宏正氏が発見して独自に育成した、民間育成品種のお茶です。
近藤氏が育成した極早生(ごくわせ)品種であることから、近藤早生という名前が付いたといわれています。
早生品種というのは、やぶきたよりも茶葉の収穫が早い品種のことを指し、早生品種の中でも特に収穫が早いものを極早生品種といいます。
日本茶品種と紅茶品種の自然交配で生まれたと考えられている品種で、花のような香りが特徴です。
現在は丸子地区の2名の生産者のもとでしか生産されていない、大変希少な品種です。
【産地】
明治時代に多田元吉氏がインドから持ち帰った紅茶の原木(アッサム種)を静岡市丸子(まりこ)に植えたことに由来し、丸子は国産紅茶発祥の地といわれています。
丸子では明治期に紅茶作りが奨励されたこともあり、多くの外来品種が山中などに残って自生しています。
【生産者】
現在は近藤氏から引き継がれた2名の生産者のみが栽培していて、そのうちの一人である松川氏の近藤早生をご紹介します。
松川氏の茶園は標高80〜120mの傾斜地にあります。
近藤早生は極早生品種のため、霜の被害を受けやすい部類の品種ですが、松川氏の茶園では急峻な斜面で栽培をしているので、霜の影響を受けにくいというメリットがあります。
また、北向きの茶園のため、収穫量自体は少ないものの、一つ一つの芽が力強く伸び、香味豊かな味わいとなります。
手摘みと機械摘みの両方で摘採され、量よりも品質を重視した栽培をしています。
近藤早生の製造特性を把握し、製造方法にもこだわりを持って取り組まれている生産者です。
【仕上げ】
浅蒸し