花束のような香りは日本茶の新境地。
釜炒り茶の名人・興梠氏が試行錯誤を経て作り上げた、渾身の釜炒り茶です。
爽やかな花香が飲んだ瞬間に圧倒的に香ると同時に、雑味のない澄み渡る清涼感と優しい甘みが感じられます。
その香りの強さは日本茶とは思えないほど強く、まるで台湾烏龍茶のような華やかさが感じられます。
すっと体に入っていくような、すっきりとした飲み心地も魅力です。
通常の煎茶と違って煎が効くため、台湾茶や中国茶のように3〜4煎までたっぷりとお楽しみいただけます。
煎を重ねるごとに変化する風味をお楽しみください。
<おすすめのいれ方>
湯量:150ml 茶葉の量:4-5g お湯の温度:熱湯
1煎目:45秒
2煎目:20秒
3煎目:1分
4煎目:2分
【産地情報】
釜炒り茶の最大産地 五ヶ瀬
九州以外では目にする機会のない希少な釜炒り茶の最大産地は、宮崎県と熊本県の県境の山間地、五ヶ瀬町です。
日本最南端のスキー場がある五ヶ瀬町は、日本有数の標高の高い茶産地で朝夕の寒暖差が激しく、霧が立ちやすい特徴を備え、その気候条件と人の手を加えない自然なままの土壌が、上質なお茶を育みます。
【製法】釜炒り
【開発秘話】
興梠氏とルピシアが2017年に始めた「日本のお茶の香り」を求めるプロジェクト。
すべて手作業だったころの釜炒り茶は、摘んだ生葉が自然に萎凋(いちょう)され、何とも言えない甘く爽やかな香りがしたそうです。
製茶の自動化が進み、常に同じ味わいを求められる時代の中で、失われてしまった思い出の釜炒り茶の香りを求めて、プロジェクトは始動しました。
世界各地の産地を回って得たヒントは、茶葉の持つ香りを引き出す工程、「萎凋」。
各地で見て触って確かめた情報を何一つ忘れず、日本一を極めた巨匠が多くの失敗や挑戦を繰り返しました。
機械の故障によって思わぬ可能性に気付くなど偶然にも助けられ、たゆまぬ試行錯誤の末、ついに日本のお茶品種でも安定して香りを引き出せるようになりました。
伝承の技と挑戦によって生まれた、温故知新の釜炒り茶です。