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佐賀県・唐津で作陶されている、浜野まゆみさんの白磁桃皿です。浜野さんは古伊万里の伝統技法「糸切成形」という技法を取り入れ、登り窯でやきものを作られています。
「糸切成形」は、主に江戸時代の古伊万里で使われていた成形方法で、明治以降、ヨーロッパから石膏の技術が入ってきたため、現在ではほとんど使われていない技法だそうです。
作り方としては、粘土のかたまりを糸で薄く切って板状にし、型に押し当て貼り付けて成形します。その際に余分な部分を糸で切ります。高台は型に合わせて粘土のひもを付けて板状にし、同じように貼り付けて成形するため、複雑な形を作ることができ、本体の形に沿っているのが特徴です。また、厚みを薄く均一に成形することができ、繊細でより美しいうつわを作ることができますが、轆轤を使用しないので、成形に非常に手間のかかる技法といわれます。
浜野さんは作り方が分からないところから始め、長く試行錯誤しながら作られてきました。取り組み始めた当初は、割れてしまって完成品になることも少なかったそうで、「未だわからないこともあるけれど、目指すところに近づいてきたのではないか」と仰られます。

浜野さんから伺ったことで印象的なのは、「原料の個性が形を変えて、やきものの個性になる」ということです。日本は、地質が複雑で、その差が産地の差を生み出しており、どれも地球の自然なので、良い悪いという判断ではなく、有田の町で作られた古伊万里を引き継いで作ろうと思ったら、同じ原料を使いたいと仰られます。そのため、原料の一部には、今では希少となった泉山陶石を使用しています。17世紀初頭にこの陶石が有田で発見されたことで、日本で本格的に磁器生産が始まったとされています。泉山陶石は粘り気が少ないので成形しにくく、鉄分もあり綺麗な白には焼き上がらないそうです。ただ、実際のところ、江戸初期の原料は、まだよくわかっていないため、日々、さまざまな原料を研究しながらやきものを作られているそうです。

一様に均一なものを求めがちな世の中ですが、古来引き継がれてきた素材や技術を研究し、さらには天候など自然までも味方にしながら出来上がった白磁桃皿です。その味わい深い風情を楽しみのひとつとして、ご紹介させていただきます。

商品番号: CZ3997
品名: 白磁桃皿
価格:
商品に関するお問い合わせ 0120-110-383
ご案内・ご注意
※数量・期間限定
※通信販売限定販売
原産国:日本(佐賀県)
電子レンジ:不可
食器洗浄機:不可
原材料の一覧
磁器 ※商品の改定などにより、商品パッケージの記載内容が上記内容と一部異なる場合がございます。
商品仕様
■内容量/1枚
■サイズ/縦105×横105×高さ30mm
■手提げサイズ/ルピシア手提げ 小
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