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日本新茶 2025
南北に伸びる日本列島では、3月から5月にかけて新茶前線が南から北へ移動。ルピシアは新茶前線を追いかけ、産地特定の新茶が届き次第いち早くご紹介していきます。
春の新茶前線、世界横断中!
いよいよ待ちに待った新茶の季節!
一般的には、新茶の時期は5月。お茶の産地も、宇治や静岡を思い浮かべるかもしれません。しかし実際は、新茶はもっとバラエティーに富んでいます。例えば、日本列島の南端、種子島・屋久島では、3月中旬〜下旬にはもう新茶シーズン真っ盛り。それから5月の八十八夜にかけて、桜前線のように新茶前線が本州を北上していくのです。さらに広い目で見ると、新茶前線は世界を横断する大きなうねり。広大なアジア大陸に育つ茶樹は、それぞれの土地に春が訪れるころ、みずみずしい新芽を芽吹かせます。
新茶はどうしておいしいの?
その年一番に味わう新茶の味わいは、やはり特別。でも、どうして新茶はこんなにおいしいのでしょう?
お茶はもともと、中国南部の雲南省からインド・アッサム地方にかけての暖かい地方が原産。茶葉が大きく成長するには、一定の気温と日光が必要となります。そのため、茶葉の活動がゆっくりになる寒い時期には、茶摘みはちょっとひと休み。茶葉が摘めない冬の休養が、茶樹にとってはとても大切。寒い時期にじっくり蓄えられた旨みと栄養が、新茶にぎゅっと凝縮された風味を与えてくれるのです。

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- 埼玉・狭山
国内の大規模産地としては北限の狭山。肉厚でコクのある茶葉を、伝統の「狭山火入れ」と呼ばれる強い焙煎で香り高く仕上げます。
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- 静岡・本山
産地の静岡県本山は安倍川・藁科川(わらしながわ)上中流域山間部の高級茶産地。歴史は古く、鎌倉初期(1241年頃)に聖一国師(しょういちこくし)が宋から茶の種子を持ち帰って蒔いたとされ、静岡茶発祥の地ともいわれます。
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- 静岡・菊川
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静岡県はいわずと知れた日本国内有数の茶産地であり、深蒸し茶発祥の地です。その中でも伝統的な製法を続ける菊川の地で育ち作られた菊川茶は、深蒸しの元祖とも呼べる存在です。濃緑の美しい水色と立ち昇る芳香を新茶でお楽しみください。
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- 静岡・掛川
品評会で国内最多の産地賞に輝いた、深蒸し煎茶の名産地。甘み・香り・渋みが調和した端正な味わいが特徴です。
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- 静岡・丸子
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明治時代に多田元吉氏がインドから持ち帰った紅茶の原木(アッサム種)を静岡市丸子(まりこ)に植えたことに由来し、丸子は国産紅茶発祥の地といわれています。丸子では明治期に紅茶作りが奨励されたこともあり、多くの外来品種が山中などに残って自生しています。
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- 京都・宇治
京都の宇治近郊、和束(わづか)町や山城一帯は、日本を代表する高級茶産地。蒸して揉む日本式煎茶と玉露の製法の発祥地でもあります。
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- 滋賀・朝宮
焼き物で有名な信楽(しがらき)町の朝宮は、京都・宇治と隣接する伝統的なお茶産地。昼夜の寒暖差と霧深い環境が上質な茶葉を育みます。
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- 奈良・月ヶ瀬
梅の名所としても有名な月ヶ瀬。北西には京都・宇治、北東には滋賀・朝宮と、上質な茶園が点在する山の中にある名産地です。
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- 宮崎・高千穂
天岩戸(あまのいわと)や数多くの由緒正しい神社が集まり、日本神話の舞台としても有名な宮崎県高千穂地方は、隣接する五ヶ瀬と同様に、古くから釜炒り茶産地として知られています。標高が高く季節や昼夜の寒暖差が大きく、美しい高千穂峡で有名な五ヶ瀬川から立つ濃密な霧が日照を適度にさえぎる、良質なお茶の生育に適した環境を備えています。
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- 宮崎・五ヶ瀬
日本最南端のスキー場がある五ヶ瀬町は、日本有数の標高の高い茶産地で朝夕の寒暖差が激しく、霧が立ちやすい特徴を備え、その気候条件と人の手を加えない自然なままの土壌が、上質のお茶を育みます。
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- 福岡・八女
品質へのこだわりで有名な産地。摘む芽の数を減らし、一枚一枚の葉を大きくしっかり育てる、量より質を重視したお茶作りが特徴。
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- 鹿児島・頴娃
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お茶の産地・頴娃町は、朝晩の寒暖差や深い霧など良質なお茶作りの環境に恵まれています。
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- 鹿児島・枕崎
鹿児島県の薩摩半島南西部に位置する枕崎では、温暖な気候のため鹿児島県の中でも早く摘採が開始されます。新茶の中でも特に若い小さい芽から作られる、うまみと香りが凝縮された「走り新茶」の産地です。
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- 鹿児島・知覧
知覧は鹿児島の中でも古くからお茶生産に取り組み、全国茶品評会でも産地賞を受賞するなど、全国的にも優れた茶産地として知名度を上げています。温暖な気候と水はけのよい肥沃な大地が、いきいきとした爽やかな風味とみずみずしい甘みをもった新茶を育みます。
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- 鹿児島・大隅半島
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豊かな自然に囲まれた鹿児島県東部のお茶産地。濃厚な知覧のお茶と比べ、大隅半島のお茶は風味が柔らかい傾向にあります。
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- 屋久島
標高1,000〜1,900mの山々が連なる「山の島」。世界自然遺産に登録されており、苔むす原始の森が広がっています。昼夜の寒暖差、豊富で清らかな水、立ち込める深い霧といった屋久島特有の気候によって、香り高くみずみずしい上質なお茶が生み出されます。
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- 種子島
約100年前、静岡の茶農家が良いお茶を作るのに適した土地を探して移住したことがきっかけで茶栽培がスタートした種子島。「松寿」や「くりたわせ」は、この地で誕生し受け継がれている希少品です。伝統の浅蒸し製法で作られる新茶は、豊かな甘い香り立ちが特徴です。
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「品種」を知ることで、茶葉それぞれが持つ個性や違いをこれまで以上に実感できることでしょう。ぜひ、自分好みのお茶を探す道標のひとつとして品種にも注目してみてください。
「お茶と食」のおたより。2025.5月号 この記事を読む 「おたより。」とは?
