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白茶の魅力とは?
白茶(はくちゃ/ ホワイトティー)は白い産毛に包まれている新芽を軽度に酸化発酵(微発酵)したお茶の総称です。
その基本的な製法は、摘み取った茶葉を風通しのよい場所などに放置し、葉を萎れさせて香りを引き出す萎凋(いちょう)と、保存するための自然乾燥のみ。シンプルだからこそおいしい白茶の製造は難しく、素材そのものの品質と製茶師の技術、細やかな手間のかかる作業が求められます。
中国・北宋の大観年代(1107 年〜 1110 年)に皇帝・徽宗によって記された「大観茶論」に原型となる茶葉の記述がありますが、現在の製法は18−19世紀の清代に福建省にて確立したもの。福建省を中心に、雲南省などで少量が生産されている他、近年はインドやスリランカの一部の茶園をはじめ、世界中でごくごく少量が生産されています。
上質な白茶の味わいは緑茶と烏龍茶の中間にあたる、ごくごく繊細なもの。なめらかに喉をうるおし、体のほてりを優しく鎮めるデリケートな癒やしのお茶。静かに自分自身の精神の中に潜っていくような、特有の柔らかな風味の余韻から、特に北米の富裕層などを中心に、美容のための健康茶や、ヨガや瞑想時の水分補給として人気があります。